選挙

選挙を前に、あんまり難しいことを考えるのは嫌なんだけども。
あんまり地方と都市部が乖離する傾向が如実になりつつあるので
ちょっと書いておきたくなった。


自民党は今まで地方や高齢者の票集めで
なんとか政権を保持してきた、はずである。
しかし、近年、首都東京をはじめ、都市部での民主党の躍進(というか、自民党離れ)に
今回の郵政民営化解散がどのように、楔を打てるのか?という点が
最も注目しておかなければならないところだと考えている。


小泉さん変人だから、嫌いな人には目もくれなくて、
それで自民党を変えるんだと言っているんだけども。
自民党は飼い犬に手を噛まれるって感じかな。


今までそういう小泉さんを首相にしてなんとか政権を保持しようとして来た
自民党が馬鹿なんだと思う。
じわじわと潜在的に乖離が進み、どうしようも手を付けられなくなってしまったんだから。
自民党には本当にアイデンティティが無いんだと思う。
私は全くないから、生きにくいんだけども。
自民党は私にそういうことを言われていては、おしまいだよ〜。


小泉さんの嫌な所はとにかく、強い人の顔色ばかりを見ている所。
多数決の世界だから、多数派の声だけ聞いていたらいいのかもしれないが。
なんか〜胡散臭い。
少子高齢化社会も、女性が女性として生きにくい社会も、男性は過労死や自殺せざるを得ない社会も
公共の交通機関はトラブルばかりの社会も、教育は空中分解して浮遊してしまっている社会も
他にも沢山のトラブルや問題を抱えた社会を
全て郵政民営化だけで隠し通そうとしてしまう。


郵政が民営化したって少子高齢化も女性も男性も、労働者も子どもも
自分の性(生)を犠牲にして生きていかなければならなない日本が変わる訳ではない。
郵政解散って言ったって都市部の人達は
そんな馬鹿馬鹿しい劇場化政治に簡単にだまされちゃうのかしら?と思っている。


地方を大事に思って、反対票を投じた人を切り捨てる小泉さんを見てると
まるで明日の自分を見せつけられているようだと思う。
少数派だったら切り捨てる、見殺しに出来る社会になっていくんだ、と。
現にそうなっているんだろうけども。
しかし、それが正義なんだと、政治家の小泉さんは言っているように見える。
小説家でも社会学者でもなく、
明日の日本を考えていくべき、理想社会を現実に少しずつ近づけていくべき
政治家がそういう社会が理想なんだと、誇示しているように見える。


私は自民党には投票しない。
どうせ、自民党じゃなくても、小泉さんじゃなくても
郵政はいずれ遅かれ早かれ民営化するんだから。


もっと大事な点があるはず。