正岡子規死す

坂の上の雲
正岡子規は生きたい生きたいと思いながら
安らかに死ぬ。
歴史のドラマなので
死ぬのはわかっているのだが、
死んでしまうと悲しい。
どうにかならなかったものかと思ってしまう。


先の大戦まで
日本人にとって死というものは
比較的近しいものだったのではないかと思う。
死ぬということは生きると同じぐらい身近なもので
死と隣り合わせに生きていたのだ。


現代は健康と生、そして病は非常に身近だけど
病は克服するべきものであり、
死は回避するべきものとなっている。
こういう価値観のもとでは当然、私たちの他人との距離感は
明治の頃とは違っているだろうし、
生きるということの意味も違っているだろうと推察される。
仕事の意味も違うだろう。


龍馬のころより約30年くらい。
あっという間に日本は変わってしまった。