今週はBSで探偵物語を見た。慌てて見た。
松田優作がものすごい素敵。
私はどちらかというと
ベスパに乗っている松田優作よりも
薬師丸ひろ子探偵物語の方が
好きだ。
力の抜け具合とやっぱり少し大人になった感じが
私好みなのである。
2時間近くのなかで
最後の二つのシーンがすごくすき。
杉山さんの部屋で気持ちを伝えながらも
別れるしかない場面。
空港で杉山さんが来ていることがわかり、下りのエスカレータを駆け上り
杉山さんとの別れのキスとやっぱし杉山さんに引き離されて、それでも
さらりとエスカレーターを降りていく場面。
キスする時の杉山さんの屈んだ背中がドキドキってするし、
引き離す時の杉山さんの長い手がものすごい素敵。
その二つの場面のためにはそれまでの殺人事件の顛末は
とても大切なんだと思うのだけども
(やっぱりドキドキを経て、杉山さんへの気持ちは盛り上がりますからな)
この二つの場面は秀逸だと個人的な感想。
なんか若いとき、年上の人を恋したころのドキドキ感をこの映画では思い出す。
今はもう、こんなかっこいい年上の男の人って居ないよなぁ。
自分の感情をごまかさないで、でも責任を持って対処する。
自分の感情に流されない生き方。
大人の男だなぁ。
こういう男に出会ったことがあることには感謝しなくてはいけない。でもまた出会いたいなぁ。