私自身は「坂の上の雲」の時代とその主人公たちの
生き方や考え方に共感できてるわけではないのですが
でも、このドラマはどうしても見入ってしまいます。
私の祖父母が生まれたであろう時代の人たちの考え方や
生き方、貫き方が今とはやっぱりひどく掛け離れていて
そのことに驚いたり、反発したり、嫌悪したり。
でも染色体レベルで魅かれてしまうのです。


社会の変化が落とす人への変化、
特にこの時代は未来への楽観的な展望がとても顕著で
今の私には少しアクの強い内容ではあるのです。
しかし、一生懸命、極端に言えば死に向かって生きることを
ただ単純に表現しているドラマだと考えています。
余分な修飾は不要。
生きることは特に難しく考えることはない
ただひたすら懸命であれという気持ちにさせます。


今週、来週と「子規死す」。
子規の聖人のような幼さと生へのひたすらな執着。
さらに律さんの献身さは本当に胸がいたみます。


人間は結局ちっぽけだけど、生ききることの素晴らしさに胸を打ちます。