日本人の自分としては
あんなに他人と会話するなんて
さらに!
イヤな気持ちをあからさまに伝えたり
相手が不快に思うだろうことを不躾に依頼したり
感情的な応対さえも
不思議な感じもしたのですが
なんせ、これはヨーロッパだからと思って見ていました。


それでもグイグイ、おもしろ、おかしく
舞台に引き込まれたのは
俳優さんの力。


渡辺謙のオーラはもちろん。
段田安則のどんな時でもお尻の軽い、安定感。
和久井映見の守ってあげたくなる感情的な仕草。
(でも、それがひどく母親らしい)
そいで、高泉淳子の癖のある、
悪い人ではないけれども良い人ではない感じ。
台詞の届き方とかリズムとか抑揚とかとってもよかった〜。
大人の舞台でした。


子どもとの関係性を見せながら
自分とは、他人とは、家族とは
いろんなことを考えさせられました。
仕事柄、頻繁にその関係性について
考えさせられているのですが。
今夜は小休止をとって、客観的に、
笑いながら見つめられたようにも思いました。


日本人の私としては
八百万の神様の存在を信じ、
感謝の気持ちを持ち続けたい、
その気持ちを持つことができる余裕が大切だと
考えています。


追記
あの大きな地震を経験したあとはやっぱりいろいろと
地震のフィルターを通して感じているんだなあと思いました。
涙もフィルターを通っているのでオイオイと悲しいだけではなくて、
何か胸に強く拳を突き付けられるような
そういう渦巻きのなかから溢れ出た感じがしました。