マイケルサンデル

決して答えのでない現実に直面するだろう難問に対して
それぞれの意見を出し合うだけの番組。
誰かの意見にお任せするのではなく
自分はその時、どのように思うのか。
どのように考え、どのように行動をとるのか。
本当にこんな現実には直面したくないよ〜とは願うばかりの難問である。
でも、実は、私達は先日の地震や台風の災害のとき、そしてその後でも
同じような難問に直面しているのである。
若者がそれぞれ自分の意見を出し合う姿に
なぜか涙がほろほろと出る。
それぞれの立場で考える前向きな(決して逃げていない)意見を聞いているうちに、
自分自身が彼らのさまざまな意見のシャワーを浴びて
自分にある慣習や社会的な常識で凝り固まった価値観を
洗い落として素の自分は何を感じているのかとむかい合う時間になった。
今夜のサンデルが希望を結びの言葉にしていたけれども
私自身がずっと希望を感じてこの番組を見ていたのだ。
特に日本は既成の価値観にまだ、流される嫌いがあるから
この番組はとても建設的で、コミュニケーションが
新しい自分(社会)を作り上げるもとになるんだなぁなんて思ったりする。
ときどきまた、地球規模のこの番組を見たいなぁ。
ボストンにも、上海にも、もちろん東京にも希望の種を見つけたから。