真田丸

最終回
どこか、1回目に戻ったような
信繁が武田勝頼と被ってしまうような
錯覚をずっと持ち続けてきました。
今日の最終回は
彼が果たした役割を
彼に課せられた役割を
しみじみと反芻しています。
人生とはなんなんだ?と思わずにはいられない。

だからこそ
信之の「参るぞ」という言葉で終わるんだなぁと思いました。


それにしてもサスケが介錯とは驚いたし
サスケで良かったとも思いました。

ここまで来ると

新撰組!もかなりよかったんだけどもねぇ。
SNSがあるとなんか、すごく盛り上がっているように見えるので
不思議です。
真田丸はあと4回になり、私の中でももう、カウントダウンが始まって
胸がキュンキュン痛くなりながら
見ている事態です。


三谷幸喜を思い続けて何年になるんだか。
全部見てるわけでもないけれども。
この人の優しい、そして潔いストーリーに心惹かれて
もう気分はすっかり身内ですから。


真田丸を見ることができてよかった。
そう思わずにはいられません。

真田丸

結果が分かっているだけに
少し憂鬱な気持ちでいるのですが
それでも見始めるとワクワクして
まるで今年はじめに草刈昌幸と信幸、信繁で
懸命に生きてきたあの頃を
思い出すような気持ちになってしまうのでした。


そして終わってしまうと
また、現実に戻り
憂鬱な気持ちになって涙が出てきてしまうのです。


今日は特に幸村が昌幸に見えてしまった。

真田丸

幸村誕生。
「村」はきっと九度山村が由来だなぁと
個人的には思っていました。
でも、くじで決めるとは思ってませんでしたが。


求められても
火中の栗を拾う気持ちにならない、ていうかなれない
私はね。
信繁の立場は
本当に自分の死が見えている大阪城に乗り込んでいくか否か
選択としては究極なものでした。


回想シーンに
今までの心打つ言葉の数々に突き動かされた信繁。
今までの自分の不甲斐なさに、頑張っても達成感のない人生に
それまでの言葉は、ああ!それにきりの言葉も
自分を賭けてみようという気持ちにさせたのか、と今
ここで書きながら思い至ったりしています。


これから人生をかけた戦を見るのか〜と少し気持ちが萎えたりするのでした。
見届ける覚悟はしていますが。

模倣犯

2夜連続。
録画してて一気に見てしまった。
役者さんの力に圧倒されてしまった。
もう、橋爪功さん。
室井さんの狂気的な苦しさで
ほんの10分くらいだったのに胸をギュンと掴まれて
そのあとは橋爪さんの抑えた狼狽、悲嘆、徒労
淡々としているのに、
淡々とした毎日の中で苦悩を持ち続けながら
生きていくことの大切さ
そのことがどれほど大変なのかという凄さ

いろんな登場人物が出てきましたが
削ぎ落とされて淡々とした日常に行き着くように思います。

日常を大切に生きる有馬豆腐店の有馬さんを演じた橋爪さん。
懸命に仕事をして、懸命に友達を思い、生きる高井和明くんを演じた満島真之介
この二人の迫力はなんか、泣けて泣けて仕方がありませんでした。

本は読んでませんでしたが、宮部みゆきの物語だなぁと思いました。

このドラマはすべての役者さんが本当に素晴らしかったです。

真田丸

「勝負」は第二次上田合戦と
その直後の関ヶ原だと思っていたのですが
こういう描き方があるのだとびっくりしました。

なんせ戦の場面になると、
草刈昌幸がものすごく輝きだすので驚きます。
綺麗で飄々としていて
意表をつくけど、理屈で裏打ちされている。
最高の戦国武将なのでしょう。

信幸(あえてこう書きたい)と信繁の策略や
信幸の苦しい立場で徳川とのやり取りには
もう胸が苦しくなりました。
信幸は顔がとても切羽詰まって見えます。
(細かく言うと左右差があり、二重の表情がありました)
立場の苦しさが顔から溢れているのだと思いました。