刑事フォイル

今頃、「兵役拒否」を見る。
おもしろかったなぁ。
推理ものとしても
第二次世界大戦中のイギリス内を体感するとしても
このドラマの醸し出す雰囲気に
ついつい魅かれて見入ってしまう。


最後は悔しいような悲しいような
この時代の歯がゆさに涙してしまいました。
今思い出してもつらく胸がいたみます。
こういう思いを二度とするべきではないと思います。

緊急取調室sp

なかなか面白かった。
娘のなおが抱える問題と
母親の抱える捜査が実は
さほど根本に差異がない感じが良かった。


こういう時
なおを抱きしめてくれた母親の腕のあたたかさが
とても大切なのではないかと思わされた。
ここが充実していないと
個人対個人の社会では不安が高まり、その流れに負けてしまう。
些細な他者の言動に傷ついてしまう。


強く優しく生きるということはどういうことなのか
改めて考えさせられた。


それにしても緊取室のおじさんたちがとても粒ぞろいでいいですなぁ。
田中哲司がそれにまたいい。
喧嘩っぷりがいい。
この人に片思いの役をさせるとその仕草にキュンキュンしますな。

Covers Fes.

ちょっと見逃したくないだけで
録画してたんですが
すんごい良くって
なんども見てしまいました。
Ego Wrappin'の黄昏のビギン
さかいゆうの接吻
田島貴男いとしのエリー
最高でした。


田島貴男がとにかく素敵でクラクラってした。
この人が接吻歌ってるとこなんぞ見たら
ぞぞぞってするだろうな。

経世済民の男

やっと全部見ました。
それまでにいろんな感想を読んだりしましたが
でも、三人の男達は素晴らしく、魅力的で
想定外というか規格外で
それが生きる世の中というのも
なんていうかとても不安定だけども
自由なんだなぁという感触を持ちました。

高橋是清
私は高橋是清が大好きで、前々よりすごいドラマチック人生だと
そしてとても大河ドラマにしてもらいたい人でした。
今回、ドラマになるということでとても楽しみしてましたが
そうよね、ドラマよりも壮絶な人生なんだから
なかなかその壮絶さを表現することは難しいわよねと思いました。
だけど、だけどです。
この人の普通な感情や感覚、この人ってすごい人生を歩いていた人だけども
すごく普通なんじゃないかしらと思い至った次第です。
オダジョーの自然で可愛いらしい感じは今も残る是清の可愛らしさを
胸キュンキュンに感じさせてくれて、この人がモテるのはしょうがないなと思ったりしました。
こんな普通の可愛らしい人がこの日本を大切に思い、当たり前のことを発言し、
それを力で抹殺させてしまうあの時代はやっぱり間違っていると思うのでした。
きっと今もこの時代の大河ドラマは難しいのではないかと思う。
今に続く既得権益があり、これを顕にするのは今の放送では難しいのだと思います。
それだけにこの企画はとても挑戦的なのだと思います。

小林一三
逸翁、大阪でお茶やってる人間は
逸翁には多かれ少なかれお世話になるはずです。
茶人のイメージがありますが、
この人は人々の欲望を新たに掘り起こした人なんだと思いました。
格差のあった日本の文化を少し中間に持ってきた人ではないのでしょうか?
でも、文化というものは中間で発展したとしても
結局はブルジョア部分に踊らされている感じは残ります。
しかし、それは人間の本当の姿なのかもしれません。
人の労働の意味を変えてくれた人、小林一三なのだと思いました。
戦時下で世の中を憂いた人だったとのこと。
戦時下でいい思いをした人と正面からぶつかってくれた人のようです。


松永安兵衛はまた、時間をあけて。

刑事フォイル

意外と面白いドラマ。
意外ではないか。
面白いだろうと思っていて
最初から見ているのだから。
徐々にこの面白さがわかってきた。
第二次世界対戦中のイギリスの状況が背景にある。
イギリスでのユダヤ人の立場とか
戦時下での各々の思想や信条をそれぞれ尊重することの難しさ。
日本の状況ばかりをドラマで見てきたので
海外のそれもとても興味深いと思いながら見ています。
謎解きはさほど難しくないけれども
流されると着いていけなくなるので丁寧に見ていく必要はあります。
でも、そのように見ることで
その世界背景を感じ、それぞれの思っていることを
思いやる立場とか姿勢が見えてきて
ジーンと感じるところが多くあります。

ブラタモリ

博多編。
面白かった。
歴史が積み重なって今に繋がっていることが
簡単にそしてきれいに現れてて感慨深かった。
今の自分の考えさせられていることが
とてもちっぽけだなぁと思わされた。
一つひとつ面前に出現する課題に誠実に取り組むことが
生きることだと考えさせられる。
そんなことをタモリさんを待ってた弥生時代の頭蓋骨に
教えられたような気がしました。


3回とも見た。
ドキュメンタリーなんだか
ドラマなんだか
わからなかったけれども
3回目を見て
確信したことがある。


それは世の中全て解ってないということ。
人間だって良い人のように見えてて
魔がある。
社会にだって明るいようでちょっとした隙間に
魔が迫っているということ。


なんか、この夏はそういう当たり前のことを
忘れてしまっているんだなぁということを
思い出させる事件もあったし。


恐怖ということを忘れてはいけないのではないかと
怪異TVを見て改めて考えたのであった。
たまには心から痺れる恐さをやっぱ夏には感じなければならない。